英語学習における音読の効果 -偏差値50台の受験生だった私がいかに3ヶ月で早慶合格レベルの英語力を獲得したか-
こんにちは、ナンドス新崎です。
みなさん、英語は得意ですか?
この質問に自信をもって"YES"と答えられないあなたには、
是非、本記事を読んでいただければと思います。
<本記事の目的>
本記事はタイトルの通り、
英語学習において、音読がどのような効果を発揮するのか、いかに有用なのか、
ということを伝えるものです。
英語を勉強する理由は人それぞれでしょう。
・受験で必要だから・・・
・仕事で必要だから・・・
・カッコ良さそうだから・・・
このような異なる理由はあっても、
英語が上手くなりたいすべての人に音読は有効です。
よって、この記事のターゲットは老若男女、英語の上達を望む人です。
受験勉強だろうが、ビジネスだろうが、モテ目的だろうが関係ありません。
この記事が今後の英語学習の進め方になればと思います。
※この記事での英語の上達とは、
「センター試験、TOEICなどのリーディング・リスニングでの点数の向上」
という定義で進めてまいります。
<音読とは>
音読が何か、についてはとくに語る必要も無いですよね(笑)
小学生の時から高校生まで、ずーっと国語の先生にやらされてきたあれです。
教科書を手に持って、みんなの前で立たされてつまらない文章を読んでいく・・・
読んでる側はもちろん苦痛ですし、聞いてる側も苦痛ですよね。眠いですもん。
そんなわけで、音読にあまりいい思い出がある人はそんなに多くは存在しないのでしょうか。
しかし、英語学習においては、音読こそが上達のキーなんです!
<音読での英語上達経験>
今この記事を読まれてる中にもいるかも知れませんが、
私も数年前は大学受験生でした。
高校3年の夏まで部活第一で勉強は二の次。
やっと引退したと思ったら今度は今までサボってきた勉強を必死でやらないといけない。
有名な大学には行きたいけど学力が圧倒的に足りない。。。
そんな私のような経験をされた/現在している人も多いのでは無いでしょうか。
大丈夫です。なんとかなります。
少なくとも英語はなんとかなります。(私はなりました)
部活引退後(7月)の私の英語力はセンター試験で120点取れるか取れないか、
と言ったレベルでした。それが3ヶ月後には180点を安定して取れるようになり、
本番直前には190点前後安定、たまに200点という成果をあげることが出来るようになりました。
受験勉強開始時には
「はあ、日東駒専くらいになんとか行けるかな・・・」とか思ってた私が、蓋を開けてみるとなんと
という、華々しい成績を残すことができたのです。
私の受験スタイルは、英語で出来るだけ稼ぎ、足を引っ張る国数理(理系でした)
をカバーする、というものでした。
その「点数を稼げる英語」のキーが音読だったのです。
その経験をシェアします。
<なぜ音読が良いのか>
音読を繰り返すことによって、英語を英語として理解する回路が脳内に出来上がります。
通常の多読・精読だと視覚情報しか無いところを、自ら発音することによって
聴覚情報とともに脳内に記憶として保管することが出来ます。
視覚・聴覚の情報の組み合わせは、視覚のみの場合よりも記憶として定着しやすいため、ただ「見て読む」ことよりも音読は大きな効果を期待することが出来るのです。
<どうやって音読するのか>
「なんとなくメカニズムはわかったけど、具体的にどうやったらいいの?」
と、思われてる方もいらっしゃるでしょう。
私がどのように音読をしていたかをご紹介します。
音読、と言っても私はただ初見の文章を声に出して読む、
ということはあまり行なっていませんでした。
私が行っていたのは、精読→音読、というやり方です。
以下でやり方を説明します。
1. 400~600文字程度の英語の文章を用意します。文章はなんでも良いですが、自分が現在の力では6割ほどしか理解できないくらいの文章がオススメです。できればネイティブが発音した音声があるといいですね。
2. 精読を始めます。
文章を初めからゆっくりと読み(声に出す必要はありません)、わからない単語があったら調べ、和訳をそのわからない単語の下に書き込みます。
文章の構造理解も行いましょう。どの単語が主語で、動詞がこれで、これが関係代名詞節で・・・と言った感じです。
オススメは
名詞節・・・[]で囲む。
形容詞節・・・()で囲む。
副詞節・・・<>で囲む。
と言ったように、自分の中で構造化のルールを作ることです。
例えば、
Hudson Air's popular calendar came about due to a digital photography competition for crew members ten years ago. (新TOEICテスト990点攻略より)
という文章があったとします。構造化すると以下のようになります。
[Hudson Air's popular calendar]s came aboutv <due to [a digital photography competition] <for crew members>> <ten years ago>.
と言った感じです。
3. さて1.2.を行ったあなたの手元には、「単語の訳と文章の構造」の2点が記された文章があります。さあ、音読を始める時です。
一番最初から最後まで、最初はゆっくり、大きく声に出して読んでいきましょう。
隣人なんて気にする必要はありません。自分の脳に響かせるように、大きな声で読みましょう。
ただ読むだけでなく、書き込まれた訳と構造を注視し、理解しながら読んでいきます。
このプロセスが一番大事です。
4. 最初の音読を終了したあなた。お疲れ様でした。
しかし、ここからが本番です。今音読した文章を、あなたは99回読むのです。
1日10回繰り返し、10日で一つの文章を体に定着させるのです。
多くの文章についてこの繰り返しを行う必要はありません。
「1つの文章をいかに正確に体に定着させるか」、これが重要です。
100日ほどで大体10個前後の読み込みを終えることが出来るでしょう。
忘れないで欲しいことは、たとえ1つの文章を100回読んだとしても、
その文章の読み込みは終了ではなく、時間を開けて再度読み込みを行うことが大事、ということです。
私は最高で500回ほど、一つの文章を音読しました。(これはやりすぎかもしれません)
1つ1つの文章を丁寧に音読し自分のものとしていく。
このプロセスをしっかりと行えば、センターだろうが、TOEICだろうが、
関係なく、英語学習の成果は現れるでしょう。
<終わりに>
最後に私に音読の重要性を初めて説いた先生の言葉を共有したいと思います。
「ひとつの文章を10,20…と読む中で自分のその文章への理解は進む。
しかし、50,60…と読む中で、これ以上この文章からは何も得られない、と感じることがあると思う。
それでも読み続け、90,100…と読んだ時に、その文章からまた1つ、新しい発見をすることがある。
その瞬間こそが、自分の英語力が上がったと言える瞬間である。」
その「新しい発見」は、私も何度か経験しました。
「新しい発見」は簡単には現れてくれませんが、それを着実に探していくことが
英語力向上の一番の近道であると考えます。
この記事を読んで音読に興味を持っていただけた方、
ぜひ今日から、音読を初めてみてはいかがでしょうか。
ナンドス新崎